緩勾配の正しい読み方とは?特徴やメリットを分かりやすく解説します
屋根の勾配は雨水の流れや建物の耐久性に深く関わる大切な要素ですが、図面や書類の中で「緩勾配」という言葉を目にしても、読み方や依頼する屋根リフォームにどう関わるのかが分からず戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は住宅の屋根によく使われるこの言葉について、基礎的な部分から丁寧にご説明いたします(^▽^)/
緩勾配は「かんこうばい」と読みます。
建築分野では一般的な用語ではありますが、一般の方には馴染みが薄く、読み間違えや意味の捉え違いが起こりやすい言葉でもあります。
緩勾配とは、屋根の傾きが比較的ゆるやかな状態を指します。
屋根の勾配は「◯寸勾配」などと表記され、数字が小さいほど傾きが緩い屋根になります。
一般的には3寸(約16.7度)以下の勾配が緩勾配とされていますが、建材メーカーによって基準がわずかに異なる場合もあります。
緩勾配屋根は外観に落ち着いた印象を与えるだけでなく、建物全体の高さを抑えられるという理由で採用されることもあるようです。
ただし、緩やかな傾斜であるがゆえに、雨水の流れがゆっくりになる点には注意が必要です。
まずメリットとして挙げられるのは、屋根面の風を受ける力が小さくなり、強風の影響を受けにくいという点です。
台風が多い地域の住宅では、この特徴が大きな安心につながります。
また、勾配が緩いことで屋根材の施工がしやすく、メンテナンス性の高さも魅力のひとつです。
一方でデメリットとしては、勾配が急な屋根と比べると雨水が流れにくいため、排水性能に配慮した屋根材の選定が必要になります。
屋根材によっては雨水が滞留しやすく、雨漏りリスクが高まる場合があるため、専門業者による適切な判断が求められます。また、豪雪地帯では雪が滑り落ちにくくなるため、屋根の荷重に注意しなければなりません。
各屋根材メーカーはこうした雨漏りリスクを考慮し、適用可能な最低勾配を決めていることがほとんどです。
金属屋根材の
縦葺き工法は、この最低勾配が他よりも緩いケースが多いです(^▽^)/
8:30~20時まで受付中!
0120-990-366