コロニアル屋根の種類を徹底解説!アスベスト含有から最新のグラッサまで
屋根材の中でも特に普及率が高いのが「コロニアル」と呼ばれるスレート屋根です。
瓦屋根よりも軽量でコストパフォーマンスに優れていることから、多くの住宅で採用されてきましたが、実は時代によって種類が異なります。
アスベストを含むタイプから始まり、規制後のノンアスベスト製品、そして現在主流の高耐久な最新コロニアルへと改良が重ねられてきました。
本記事では、それぞれの特徴と違いについて詳しくご紹介します。

コロニアル屋根とは?意外と身近な屋根材です!
住宅の屋根材として広く普及しているのが「コロニアル」と呼ばれるスレート屋根です。
セメントを主原料とし、薄い板状に成形された屋根材で、瓦屋根よりも軽量で施工性に優れているのが特徴です。
特に、価格の手頃さやシンプルで洗練されたデザインから、多くの住宅に採用されてきました。
戸建て住宅を見渡すと、コロニアル屋根を使っているお住まいは決して珍しくなく、むしろ最も身近な屋根材のひとつといえます。
住宅建築のスタンダードとして長年親しまれてきた背景には、施工性の高さとコストパフォーマンスの良さがあります。
コロニアル屋根の種類は主に3つ!
アスベスト含有のコロニアル屋根
1970年代から1990年代初頭にかけて主流だったのが、アスベストを含んだコロニアルです。

当時は強度が高く、耐久性に優れていたため広く普及しました。
しかし、アスベストが健康に悪影響を及ぼすことが判明したため、現在は製造も販売も終了しています。
古い住宅ではまだアスベスト入りコロニアルが使われている場合があり、リフォームや葺き替え時には専門的な処理が必要です。
ノンアスベストのコロニアル
主にアスベストが規制された2000年代以降に普及したのが「ノンアスベスト」のコロニアルです。
アスベストを含まない安全な素材でつくられているため、健康被害の心配はありません。
ただし、初期のノンアスベスト製品は耐久性の面で弱点があり、ひび割れや劣化が進行しやすいといった問題も多く見られました。
そのため、築年数が15~20年を超える住宅では、塗装メンテナンスではなくリフォームを検討することが推奨されます。

最新のコロニアル(グラッサやクァッド)
現在主流となっているのが、改良を重ねた最新のコロニアル屋根です。
代表的な製品には「コロニアルグラッサ」や「コロニアルクァッド」があり、従来品よりも耐久性・耐候性が格段に向上しています。
特にグラッサは無機系の塗膜を使用しており、長期間にわたり色褪せにくい点が大きな特長です。
また、軽量であることはそのままに、リフォームにも安心して使える性能を備えているため、金属屋根よりも費用を抑えたいといった場合の多くの住宅で採用されています。

まとめ
コロニアル屋根は時代の移り変わりとともに改良を重ね、安全性や耐久性を高めてきました。
お住まいがどの種類のコロニアルを使っているかによって、必要なメンテナンスやリフォーム方法も変わってきます。
築年数や劣化の状況に応じて、適切な対応を取ることが大切です。

従来のコロニアルであればリフォームの時期に差し掛かっていますので、葺き替え工事(参考費用は110万~220万円)などをご検討されている方は、ぜひ私たち街の屋根やさんまでお問い合わせください!