アスファルトシングル葺きについて、意外と知らない特徴・メリット・施工費用
アスファルトシングルは、海外では一般的に使われている屋根材で、日本でもデザイン性や扱いやすさから採用されるケースが増えています。
しかし「どんな屋根材なのか」「費用はどのくらいかかるのか」が分からないと、実際に選ぶ際に迷ってしまいますよね。
そこで今回は、アスファルトシングルの施工経験が多い街の屋根やさん担当者が、特徴やメリット、施工費用の目安についてわかりやすくご紹介します(*^^)v

そもそもアスファルトシングルとは?
アスファルトシングルとは、ガラス繊維の基材にアスファルトを含浸させ、その表面に石粒を吹き付けて仕上げた屋根材です。
言葉だけでは何が何だかだと思いますので、実際のアスファルトシングルの写真も合わせてご紹介いたします(^▽^)/

アメリカやカナダでは古くから住宅屋根の主流として使用されており、日本でも洋風住宅やデザイン性を重視した住宅で採用されるケースが増えてきました。
見た目はスレート屋根に近い印象ですが、柔らかくしなやかな素材であるため施工がしやすく、屋根の形状が複雑な場合でも対応できるのが特徴です。
また、色や柄のバリエーションが豊富で、外観の雰囲気をおしゃれに演出できる屋根材として注目されています。
アスファルトシングルのメリット
軽量で耐震性が高い
アスファルトシングルは瓦屋根やスレート屋根に比べて非常に軽量で、建物への負担が少ない屋根材です。
屋根が軽くなることで建物全体の耐震性を高める効果もあり、地震対策を考える際に有効な選択肢となります。
特に築年数の長い木造住宅においては、屋根重量の軽減が安心につながります。

塗装メンテナンスが不要!
スレート屋根では定期的な塗装メンテナンスが必要ですが、アスファルトシングルは基本的に塗装を行う必要がありません。
表面に施された石粒が色褪せや紫外線の劣化を抑えてくれるため、美観を長く保つことができます。
メンテナンスにかかる費用や手間を抑えられる点は大きなメリットといえるでしょう。

独特の雰囲気が人気
アスファルトシングルは独特の柔らかい質感と石粒の風合いが特徴で、洋風住宅やモダンなデザインの建物に良く合います。
単調になりがちな屋根に陰影や立体感を生み出すため、外観重視の方にも人気が高まっています。
アスファルトシングル葺きの施工単価を紹介
実際にアスファルトシングル葺きを検討する際に気になるのが施工費用です。
私たち街の屋根やさんでの相場としては、1平方メートルあたり5,000円~10,000円程度が目安とされています。

屋根の形状がシンプルであれば比較的低コストで施工できますが、複雑な形状や急勾配の場合は手間がかかり、その分費用が高くなる傾向にあります。
また、既存屋根を撤去して新しく葺き替える場合と、カバー工法で施工する場合でも費用は異なります。
葺き替えでは撤去費や処分費が加算されるため高額になりやすく、カバー工法であれば既存屋根の上から施工できるため費用を抑えられるケースが多いです。
さらに、耐久性を長く保つためにはルーフィング(防水シート)の品質も重要です。
見積もりを依頼する際には「どのようなルーフィングを使用するのか」「工事内容は具体的にどうなっているのか」をしっかり確認しておくことが大切です。