縦葺き屋根とは?横葺きとの違いやリフォームで選ばれるのはどちらが多いのか解説
屋根リフォームを検討していると、「縦葺き」や「横葺き」といった言葉を耳にすることがあります。
どちらも金属屋根に多く採用される工法ですが、それぞれに異なる特徴やメリットがあり、住まいの条件によって適した選択肢は変わってきます。
特に縦葺き屋根は、雨や雪が多い地域で力を発揮する屋根として知られています。
本記事では縦葺き屋根の基本的な特徴と横葺きとの違い、さらにリフォームではどちらが多く選ばれているのかを詳しくご紹介します(^▽^)/

縦葺き屋根とは
縦葺き屋根とは、屋根材を棟から軒先に向かって縦方向に取り付ける屋根を指します。
金属屋根に多く用いられる工法で、シンプルな形状でありながら雨水をスムーズに流すことができるため、降水量が多い日本の気候に適しています。
縦葺き屋根は、昔ながらのトタン屋根のイメージが強いかもしれませんが、現在主流のガルバリウム鋼板まで幅広く使われており、特に新築での採用が多いとされています(^▽^)/

横葺き屋根との違い
横葺き屋根の特徴
横葺き屋根は、屋根材を横方向に重ねて葺いていく施工方法です。
デザイン性が高く、住宅の外観をモダンに見せやすいという特徴があります。
最近のリフォーム市場では、この横葺き金属屋根が主流となっています。
ただし、横葺きは雨水の流れに対してつなぎ目が多くなるため、施工の品質が求められます。
適切な防水処理が行われていれば問題ありませんが、施工不良があると雨漏りのリスクが高まる点は注意が必要です。

縦葺き屋根特有のメリット
縦葺き屋根はというと、棟から軒先へ一直線に葺かれるため、つなぎ目が少なく雨仕舞いに優れています。
雨水が流れやすく、雪も滑り落ちやすいため、積雪や豪雨に強いのが大きなメリットです。
また、直線的でシンプルな見た目は、和風住宅から現代的な建物まで幅広くマッチします。
縦葺きでも横葺きでも、金属屋根は屋根材そのものが軽量なため、耐震性の向上にもつながります。
特に築年数の経過した木造住宅で、耐震性を考慮して軽い屋根材へリフォームする場合に適している工法といえるでしょう。

リフォームで人気が高いのは横葺きの金属屋根
近年のリフォーム市場で選ばれるケースが多いのは、実は縦葺きではなく横葺きの金属屋根です。
その理由の一つが、断熱材一体型の金属屋根材の多くが横葺き仕様になっている点です。
断熱性能を持つ金属屋根は夏の暑さや冬の室温維持に貢献し、快適な住環境を実現します。

光熱費の削減にもつながるため、断熱材付きの横葺き屋根はとても人気があります。
ご自宅に合った屋根を選ぶためには、それぞれの特徴を理解し、専門業者と相談しながら検討することが大切です。
勾配によっては横葺きではなく縦葺きのみ可、というケースも存在します。
そういった点も含め、私たち街の屋根やさんはしっかりとご提案させていただきます!
