屋根の中でも修理対応が必要になる可能性が高い棟板金。

その修理方法や費用については、実際に工事が必要になるまで知らなかったという方も多くいらっしゃいます。

そこで本ページでは、雨漏りを防ぐために重要な棟板金修理の費用から方法まで詳しくお伝えいたします！

棟板金の役割とその重要度について

屋根の最も高い位置で左右の屋根面をつなぐ部分を「棟（むね）」と呼び、その頂部を覆っているのが棟板金（むねばんきん）です。

棟板金の役割

金属製の板でできており、屋根面の取り合い部分を覆うことで雨水の大量浸入を防ぐ大切な役割を担っています。

なぜ棟板金の状態を保つことが重要なのか？

棟板金は位置的に常に強い風や直射日光、そして日常的な雨にさらされているため、屋根の中でも特に劣化が進みやすい部位です。

釘の浮きやサビ、強風による外れなどの不具合が起こると、そこから雨漏りにつながる恐れがあります。

したがって、棟板金の状態を良好に保つことは屋根全体の耐久性を守るうえで非常に重要なのです(^▽^)/

棟板金の修理方法

棟板金の修理方法は劣化の程度によって変わります。

軽度：釘やビスの打ち直し

本当に軽度の不具合であれば、釘やビスの打ち直しで対応可能です。

強風によって固定が若干緩んできているケースでは、この補修で十分効果が期待できます。

基本的には交換で対応

しかし、多くの場合は棟板金そのものを交換する方法が基本的な対応となります。

棟板金が浮いてきたり剥がれかけているということは、板金を固定している下地の「貫板（ぬきいた）」が傷んでいることも多く、そのままでは再発のリスクが高いためです。

交換工事では、劣化した貫板も一緒に取り替えることで、長く安心できる仕上がりとなります。

棟板金を交換するメリット

棟板金を交換するメリットとしては、雨漏りのリスクを大幅に低減できること、さらに屋根全体の寿命を延ばせる点が挙げられます。

特に近年は木材の貫板ではなく、耐久性の高い樹脂製貫板を交換時に使用するケースも増えており、メンテナンスサイクルをより長くできるのも魅力です。

棟板金修理の費用相場

棟板金修理にかかる費用は工事の規模や状態によって異なります。

釘やビスの打ち直しといった簡易的な補修であれば数万円程度で済むこともありますが、一般的には交換工事が主流です。

棟板金の交換費用は1棟あたり（約20mまで）およそ税込154,000円～275,000円が相場とされています。

これは使用する板金の種類や長さによって変動し、プラスで足場費用も掛かってきますので、まずは詳細な無料見積りを取ってみることをオススメします。

また、下地の貫板まで交換する場合にはさらに費用がかかりますが、その分耐久性が向上し、将来的なトラブル防止につながります。