コロニアルNEOの問題点と対策|塗装では防げない劣化の理由とリフォーム方法
コロニアルNEOは、ケイミュー(旧クボタ)が製造・販売していたスレート屋根材の一つです。
軽量で施工性が高く、見た目もスタイリッシュなため広く普及しましたが、現在では多くの住宅で不具合が報告されています(-_-;
長く親しまれていたニューコロニアルの後継品だったのですが、なぜ問題点が多くなってしまったのか、街の屋根やさんが詳しく解説いたします!

コロニアルNEOは何が問題?
最大の問題は耐久性の低さです。
通常のスレート屋根は適切な塗装メンテナンスを行えば20~30年程度は使用可能ですが、コロニアルNEOは塗装をしても劣化が進みやすく、15年を待たずして割れや欠けが多発する事例が見られます。

これは表面塗膜の剥がれだけでなく、基材そのものが脆くなってしまう点に問題があるのです。
その前まで販売されていたニューコロニアルは40年近くの耐久性があったのにも関わらず、なぜコロニアルNEOは脆くなってしまったのでしょうか。

コロニアルNEOに問題が発生する理由
不具合の主な原因は、製造時にアスベストを完全に抜いた設計にあります。
アスベストは健康被害の懸念から建材への使用が規制されましたが、スレート材においては強度を確保する重要な役割を担っていました。
アスベストを使わない代替素材への移行初期に製造されたコロニアルNEOは、十分な耐久性の検証がされておらず、その強度面で課題を抱えていたのです。
同時期に登場した他メーカーのノンアスベストスレート(下記の写真はパミール)にも同様の問題が多く見られ、全国的に修理やリフォームの必要性が呼びかけられています。

現在のノンアスベストスレートは大丈夫?
現在流通しているノンアスベストスレートはどうなのかと言いますと、製造技術や原材料の改良が進み、耐久性も大きく向上しています。
たとえば、同じケイミュー製のコロニアルクァッドは、強度や耐候性が改善され、長期使用にも耐えられる品質です(^▽^)/

現状で使用されているコロニアルNEOは基材の劣化が進むため、塗装での延命は難しいのが現実です。
屋根全体を葺き替える、または金属屋根でカバー工法を行うなど、根本的なリフォームが推奨されます。
早めの判断が、雨漏りや修繕費用の増大を防ぐポイントです。

今回使用している写真は、全て街の屋根やさんが調査を行った時の物です!
「我が家がそもそもコロニアルNEOかどうか診断して欲しい」など、どんなお問合せでもお気軽にご連絡ください(^▽^)/