アスファルトシングル葺きのよくある疑問、塗装は必要?
日本でも主要な屋根材の選択肢となってきている「アスファルトシングル」。
「塗装はしないといけないの?」というアスファルトシングルのメンテナンスについての疑問はよくあります。
今回は塗装の必要性や、そもそもどんな屋根材なのかも含めてご紹介していきたいと思います。

アスファルトシングルとはどんな屋根材?
アスファルトシングルとは、ガラス繊維基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付けて加工した柔軟性のある屋根材です。
言葉だけでは分かりにくいかもしれませんね(-_-;
イメージとしては、「簡単に曲げられるシート状の屋根材」が適切でしょう(^▽^)/

アメリカではメジャーな屋根材
アメリカなどの海外では一般的に使用されており、住宅用の屋根材として長い歴史をもっています。
見た目は瓦や金属屋根と異なり、マットな質感とやわらかな曲線が特徴で、住宅に温かみのある印象を与えることができます。
また、薄くて軽量なため建物への負担が少なく、耐震性の向上にもつながるのがメリットです。
ただし、日本ではまだ普及率が低く、「初めて聞いた」という方も少なくありません。
同じくして十分な知識を持って施工できる業者も限られているため、リフォームに取り入れる際は経験豊富な業者を選ぶことが重要です。

アスファルトシングルに塗装は必要?
屋根リフォームでアスファルトシングルを検討される際、「塗装によるメンテナンスは必要ですか?」といったご質問をよくいただきます。
結論からお伝えすると、アスファルトシングルに関しては基本的に塗装によるメンテナンスは不要です。
その理由は、以下の通りです。
塗装の密着性が低く、長持ちしないため
アスファルトシングルの表面には石粒が吹き付けられており、塗料を塗っても定着しづらい構造になっています。
仮に塗装しても、すぐに剥がれてしまうおそれがあるため、塗装は適していないとされます。

本体が薄くて柔らかく、縁切り作業ができないため
一般的なスレート屋根の塗装では「縁切り」と呼ばれる作業が必要になります。
これは、塗装後に屋根材同士の重なりへ隙間を確保して雨水の排出を助ける作業です。
しかし、アスファルトシングルは非常に柔らかいため、タスペーサーなどの縁切り器具の差し込みに適していません。

縁切りができない状態で塗装を行うと、内部で雨水がたまってしまい、逆に雨漏りの原因になってしまうこともあるため注意が必要です。
このように、アスファルトシングルはそもそも塗装によるメンテナンスを前提としていないため、劣化してきた場合は葺き替えやカバー工法など、屋根材そのものの交換を検討するのが基本的な対応方法となります(*^^)v

まとめ
アスファルトシングル葺きの屋根は、軽量で防水性に優れた屋根材でありながら、日本ではまだ知名度が低いのが現状です。
柔らかく独特な構造を持つため、通常の屋根材のように塗装によるメンテナンスは必要ないという特徴があります。
リフォームの際には、状態に応じて適切な工法(カバー工法や葺き替え)を選択することが大切です。

アスファルトシングルを含めた施工実績のある専門業者に相談のうえ、最適な方法を検討してみてください。
私たち街の屋根やさんは、特定の屋根材に限らない幅広い対応力と提案に自信があります!
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