屋根塗装のための見積書を見てみると、「シーラーって何？」「プライマーと何が違うの？」といった疑問を持たれる方もいらっしゃいます。

屋根塗装においては「上塗り塗料」ばかりが注目されがちですが、実はシーラー（下塗り材）の役割が非常に重要です。

仕上がりや耐久性を大きく左右する部分だからこそ、知っておくべき情報をお伝えしていきたいと思います(^▽^)/

屋根塗装に用いられるシーラーとは？

シーラーの役割とタイミング

「シーラー」とは、塗装工事における下塗り塗料の一種です。
主な役割は、次の通りです。

・素地と上塗り塗料の密着性を高める

・屋根材への塗料の吸い込みを防ぎ、ムラをなくす

・下地の劣化をカバーする

屋根材は年数が経過すると劣化し、塗装面も凹凸が多くなっていたり塗料が剥がれやすくなっている場合があります。

そうした状態のまま上塗りをしても、しっかりと密着せずにすぐ剥がれてしまう可能性があるのです。

また、いきなり上塗り塗料を塗るとスレートなどは吸収性が高く、吸い込んでしまうため塗膜が上手く形成できずにムラになってしまうことも考えられます。

そのため、シーラーは「塗装工程の初期段階（下塗り）」に必ず行うべき工程といえるのです。

プライマーとの違いは？

シーラーと似たような言葉に「プライマー」がありますが、どちらも「下塗りに使用するもの」という程度の認識で問題ございません。

プライマーは塗膜が定着しにくい金属面の密着性を高めることによく使われています。

役割に大差はないため、気になるようであれば業者に確認を取ってみると良いでしょう。

シーラーは上塗り塗料とセットの場合がほとんど

シーラーにも豊富な種類が存在しますが、実はほとんどのメーカーは上塗り塗料との相性がいい下塗り塗料をセットで用意しているため、使用する塗料が決まれば自ずとシーラも選択肢が絞られます。

たとえば、屋根塗装で人気のある「ラジカル制御型塗料」や「遮熱塗料」などでは、それぞれに適合する下塗り材がメーカーから指定されています。

適切なシーラーを使わないと、上塗り塗料の性能が発揮できない可能性があるため、塗料選びの段階から「専用の下塗り材があるかどうか」にも着目してみましょう(^▽^)/

下塗りを省かない業者への見積もり依頼を！

屋根塗装のご相談をされる際には、見積書に「下塗り」工程がきちんと記載されているかも必ずチェックしてください。

中には「下塗りを省略して工期を短縮し、費用を安く見せる」という悪質な業者も存在します。
※こうした業者は見積書の詳細な記載を省いているケースが多いです。

また、実際の作業内容を確認するには、業者のサイトに掲載されている施工事例や塗装工程の写真を見るのも効果的です。

しっかりした業者ほど、各工程を丁寧に説明・記録していることが多いため、比較する際のポイントとなります。

まとめ

屋根塗装における「シーラー」は、見えないけれど非常に重要な役割を担う存在です。

下塗りをしっかりと行うことで、上塗り塗料の性能が引き出され、美しさも長持ちします。

そのため、業者を「とにかく安いから」といった理由で選ばず、適切な下塗り工程が組まれているかどうかを見極めながら、信頼できる業者に依頼しましょう。

街の屋根やさんでは、使用する塗料ごとに最適なシーラーを選定し、丁寧な施工を心がけています。

屋根塗装工事の参考費用は税込484,000円～880,000円です。

ご不明点がありましたら、お気軽にご相談ください。