コロニアル屋根の施工方法と特徴を解説!費用相場やメンテナンスの注意点も紹介
屋根リフォームを検討している方にとって、金属屋根以外の選択肢と言えば「コロニアル」です。
金属屋根よりは重いものの、薄さによる施工性が高さやコストが低いことから新築住宅によく使用されており、リフォームでも継続してコロニアルを使用したいとお考えの方もいるかもしれません。
今回は施工方法を中心にご紹介していきたいと思います(^▽^)/。

コロニアル屋根の特徴
コロニアルとは?
「コロニアル」とは、ケイミュー株式会社が製造するスレート屋根材のシリーズ名ですが、あまりの普及率の高さからスレート屋根全般を指す言葉としても定着しました。
セメントを主成分とし、繊維質を混ぜて板状に成形された屋根材で、現在の住宅によく見られるスレート屋根の代表的な製品でもあります。
過去には「アスベスト(石綿)」を含む製品も存在しましたが、健康上の問題点を鑑みて2006年以降はノンアスベストに切り替わっています。

耐用年数はどれくらい?
コロニアル屋根の耐用年数は20~25年程度とされています。
ただし、風雨や紫外線による劣化のスピードは地域や立地条件によっても異なります。
特に状態を維持するために重要となるのが、コロニアル表面の塗装によって形成された塗膜です。
塗膜が劣化してくると、防水性が低下して屋根材そのものの傷みが進むことがあるため、10年~15年程度での再塗装が推奨されます。
ひび割れや反りなどの劣化症状が多くなってきた場合は、葺き替えやカバー工法による根本的なリフォームが必要となるケースもあります。
施工費用の目安
コロニアル屋根の施工方法
新築・葺き替え時の施工方法
下地の確認・補修
野地板(屋根のベースとなる下地材)に不具合がないか確認し、必要に応じて補修や交換を行います。

防水シート(ルーフィング)の施工
屋根の防水性を確保するために、全面に防水シートを敷設します。

コロニアル屋根材の設置
下から順に屋根材を重ねながら施工します。
屋根材のつなぎ目は上下・左右でずらすように配置し、降り注いだ雨水が雨樋まで流れる間に浸入しないような設計となっています。
屋根材は風で飛ばないよう、釘またはビスでしっかりと固定していきます。

棟板金の設置
屋根のてっぺんにあたる棟部分には「棟板金」を取り付け、雨水の浸入を防ぐとともに仕上げを行います。

コロニアル屋根を塗装するときの注意点
塗装を行う場合は、まず高圧洗浄でコケや汚れをしっかり除去し、必要があればひび割れや剥がれの補修も行います。
また、屋根材の間に適度な隙間を作る「縁切り」作業や「タスペーサー」の設置も重要です。
これを怠ると、雨水の逃げ道がふさがれて雨漏りの原因になることもあります。

まとめ
コロニアル屋根はコスト面に優れ、住宅に広く使用されている屋根材です。
適切な施工と定期的なメンテナンスにより、長期間安心してお住まいいただけます。
施工やリフォームをお考えの際は、実績豊富な専門業者に相談し、ご自宅の状態に合った最適なプランを選ぶことが大切です。
ご不明点や屋根点検のご希望があれば、ぜひ私たち街の屋根やさんまでお気軽にご相談ください。
