屋根材にはさまざまな種類がありますが、その中でも近年多くの住宅に採用されているのが「化粧スレート」です。

化粧スレートって何のこと？

化粧スレートの特徴

化粧スレートはセメントを主成分とし、繊維質の素材で補強された薄い板状の屋根材です。

「コロニアル」「カラーベスト」といった商品名で呼ばれることもあり、日本の住宅に非常に多く使用されています。

見た目がスッキリとしたデザインとなっており、コストパフォーマンスの良さが人気でしたが、現在では軽量性とより高い耐久性が強く求められるようになり、金属屋根の方が人気になりました。

ですが重い瓦と比べると軽量で、建物への負担が少ないことも特長のひとつ。

また、施工しやすく工期も比較的短く済むため、リフォームでコストを抑えたい方にとっても人気の屋根材です。

ただし、化粧スレートは環境によって経年劣化が進みやすいため、定期的なメンテナンスが不可欠です。

塗装メンテナンスで長持ちさせましょう！

化粧スレートはもともと表面に塗装が施されており、雨水や紫外線から屋根材自体を守っています。

しかし、年月の経過とともにこの塗膜が劣化し、防水性や美観が低下してしまいます。

このような劣化を防ぐためには、まずは施工から10年前後を目安に塗装によるメンテナンスを行うことが推奨されています。

塗膜を再び形成することで、防水性・耐久性を高め、屋根材そのものの寿命を延ばすことが可能です。

ただし、塗装で対応できるのはあくまで化粧スレート自体が健全な状態であることが前提です。

ひび割れや反り、割れが多く見られる場合には、せっかく塗装をしてもすぐに塗膜が剥がれてしまうなど、あまり意味のあるメンテナンスにならない場合があるのです。

その場合にはカバー工法や葺き替えといった大掛かりなリフォームが必要になることもあります。

葺き替え工事での注意点

以前までは化粧スレートの中にアスベストを含有した製品が多く流通していました。

現在では製造されていませんが、当時の屋根材が使われている住宅ではメンテナンスや解体時に注意が必要です。

まとめ

お住まいの屋根材が化粧スレートかどうか、メンテナンスのタイミングが来ていないか、気になる方はお気軽に私たち街の屋根やさんまでご相談ください。