屋根塗装工事はお住まいの美観を保つだけでなく、特にスレートの劣化を防ぐためにも大切なメンテナンスです。

しかし、塗装さえしておけば安心というわけではなく、施工前にはいくつかの注意点を押さえておく必要があります。

ここでは、屋根塗装を検討されている方に向けて、塗装工事を進めるにあたって特に気をつけていただきたいポイントをいくつかご紹介します(^▽^)/

屋根塗装工事の注意点

本当に塗装工事で問題ないかを確認する

まず最初に確認したいのは「屋根の状態」です。

場合によっては、塗装ではなく屋根全体のリフォームが必要なケースもあります。

●寿命が近い場合は塗装ではなくリフォームが必要

屋根材には寿命があります。

たとえばスレート屋根は一般的に20～30年程度が目安ですが、その寿命が近づいている屋根に塗装をしても、下地から劣化しているため長持ちしません。

一時的に表面がきれいになっても、わずか数年でリフォームが必要になる可能性があります。

そのため、業者は塗装前の調査段階でスレートの状態を見て、塗装メンテナンスの効果があるかどうかを確認します(^▽^)/

私たち街の屋根やさんは、塗装とリフォームの両方に対応しておりますので、どちらかに偏った意識を持たず、状態から必要な工事を判断してお伝えしております(*^^)v

●塗装してはいけないノンアスベストスレートについて

従来では耐久性を高められるアスベストがスレートに含まれていましたが、健康被害のリスクがあるため2006年に実質的な禁止を受けました。

その規制前後に出回った「ノンアスベストスレート」には耐久性が非常に低く、塗装をしても関係なくボロボロになってしまう製品が存在しています。

塗装してもすぐに剥がれてしまうため、代表的な「パミール」や「コロニアルNEO」の場合は屋根塗装を行うことはNGです。

●セメント瓦は塗装の判断を慎重に

セメント瓦もスレートと同じく防水性を持たない屋根材ですので、長持ちさせるためには塗装メンテナンスによる保護が重要です(^▽^)/

ただ、表面の劣化が激しいと塗装しても上手く塗料が定着せず、すぐに吸水してしまって長持ちしない場合があります。

加えて、セメント瓦は現在では使用されておらず、既存の屋根の多くが30年以上の月日を経て劣化してきていますので、塗装でのメンテナンスでは不十分の場合があります。

特に築年数が経過している場合は、塗装よりも葺き替えなどのリフォームをおすすめします。

縁切りをしっかり行ってくれるか確認する

スレート屋根塗装では「縁切り」が非常に重要な作業のひとつです。

縁切りの必要性

スレート屋根を塗装すると、塗料が屋根材の重なり部分にも入り込み、湿気や雨水の逃げ道となっている隙間が塞がれてしまうことになります。

その状態のまま放置すると内部に湿気や雨水がたまりやすくなり、スレートやルーフィングの早期劣化、そして雨漏りの原因となります。

それを防ぐために行うのが「縁切り」という隙間を作る作業です。

タスペーサーの使用

以前までは縁切りと言えば、職人が塗装後にヘラで塗膜を切っていく方法で行われていました。

最近では「タスペーサー」と呼ばれる専用部材を使用することが増えています。

これは屋根材同士の間に差し込むことで適切な隙間を確保し、塗装後も水の通り道を維持するためのものです。

こうした処理をしっかり行ってくれる業者かどうかを見極めることが重要です。

業者選びが重要です！

どれだけ良い塗料を使っても、施工を行う業者の腕によって仕上がりや耐久性は大きく左右されます。

屋根の状態に合った工法を提案してくれるか、縁切りなど細かな工程まで丁寧に対応してくれるかといった点を、事前にしっかり確認しましょう。

また、屋根の状態を調査し、写真などを使って説明してくれる業者は信頼性が高い傾向にあります。

後悔のない屋根塗装を実現するためにも、実績と対応力のあるリフォーム専門業者に相談することをおすすめします。

屋根塗装の相場は税込484,000円～880,000円となっております。

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