製造時期で変わるコロニアル屋根の種類を解説!それぞれの特徴とリフォーム時の注意点
コロニアルは以前より日本の住宅に多く使われてきたスレート系屋根材の代表格と呼べる存在です。
元々は商品名でしたが、あまりの普及率から「スレート屋根=コロニアル屋根」として呼ばれることもありますΣ(・ω・ノ)ノ!
そんなコロニアルも長い歴史の中で時代の流れとともに使用素材や性能が変化してきましたので、大まかに3つの種類に分けてご紹介していきたいと思います。
コロニアルの主な種類
アスベストを含んでいた「ニューコロニアル」

1990年代前半まで製造されていたのが「ニューコロニアル」です(^▽^)/
ニューコロニアルは耐久性や施工性を高めるため、当時はまだ使用の規制がされていなかったアスベスト(石綿)を含有して製造されていました。
アスベストは耐熱性・防火性・補強材として優れていましたが、後に健康被害との関連性が明らかになったため、スレートを含む建材全般への使用が禁止されました。
ですが、やはりアスベストが含まれていることで40年近くの寿命を持っているため、現在でもニューコロニアルを使用し続けている住宅は多く存在しています。
リフォーム時の注意ポイント!
リフォームの際、葺き替え工事ではアスベスト含有スレートの解体には通常よりも費用が掛かります。

撤去や処分の過程で健康被害を及ぼさないための適切な処理が必要になるため、費用や工事内容に影響が出るのです。
ノンアスベスト初期の「コロニアルNEO」

コロニアルNEOに限らず、初期のノンアスベスト製品はアスベストに代わる補強材の性能が十分でなかったこともあり、割れやすさや耐久性の低下といった問題が見受けられました。
そのため、築10~15年程度で脆くなってしまうような耐久性となっており、全体的にひび割れなどが目立つようになってしまいます(-_-;
2001年に登場したものの、次第に耐久力の低さが露呈していったことで2008年までしか製造・販売は行われませんでした。
コロニアルNEOには塗装によるメンテナンスも効果がありませんので、早めのリフォームをおすすめします。
現在流通している「コロニアルグラッサ・クァッド」
現在流通しているのが、「コロニアルグラッサ」や「コロニアルクァッド」といった現行モデルです。

これらはノンアスベストでありながら、高耐久で長持ちしやすい性能となっており、従来の弱点を大きく改善しています。
特に「コロニアルグラッサ」は、表面に耐候性の高い無機塗装が施されており、色褪せしにくく、長期間にわたり美観を保てるのが特徴です。
30年近い耐久性とされていますが、現在ではより軽量で高耐久な金属屋根材にシェアを抜かれています。
まとめ
コロニアル屋根材には、「ニューコロニアル」「コロニアルNEO」「コロニアルグラッサ・クァッド」といった変化の歴史があります。
それぞれの性能の違いを理解することで、リフォームや葺き替え時の判断材料となります。
「現在お住まいのコロニアル屋根がどのタイプか分からない」という場合でも、点検や調査によって適切な対応が可能です。
屋根のメンテナンスをご検討の際は、お気軽に私たち街の屋根やさんへご相談ください!
アスベスト調査を行える資格を保有したスタッフがしっかりと対応させていただきます(^▽^)/
