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「ラバーロック工法」とは?後悔しない瓦屋根修理のために知っておきたい注意点
瓦屋根の修理に用いられることがある「ラバーロック工法」をご存知でしょうか?
「業者から提案されて、ラバーロック工法を実施するかを迷っている」
「どんな修理方法なのかを知っておきたい」
本記事ではラバーロック工法の内容と、街の屋根やさんがラバーロック工法をオススメしていない理由についてお答えしていきたいと思います(*^^)v
ラバーロック工法とは、既存の屋根材の隙間や重なり部分にシーリング材(コーキング)を充填することで、瓦のズレや飛散を防ぐ目的で行われる補修方法です。
主に地震や台風などの自然災害対策、時には雨漏りにの解消方法として一部の業者が提案することがあります。
大掛かりな工具や準備は必要なく、コーキング材のみで行える簡易的な工法のため、リフォームや他の修理方法と比べて安い金額での提案になります。
しかし、
実際にはラバーロック工法を行うデメリットが大きく、街の屋根やさんでは推奨しておりません。 特に、必要なはずの「排水機能」を妨げる恐れがあるため、注意が必要です。
ラバーロック工法は簡易でコストも抑えながら自然災害への対策ができるように見えますが、以下のような理由からあまりオススメできないと考えています。
本来、スレートや瓦屋根の重なり合う部分には小さな隙間があり、そこから雨水や湿気を逃がすことができます。
しかし、ラバーロック工法で隙間を完全に塞いでしまうと、内部に湿気がこもりやすくなり、下地材の腐食や雨漏りにつながる可能性があります。
瓦をL字のように塞ぎ、雨水の流れる下側を避けていれば通気や排水は行えます。
しかし、一部の悪徳業者や知識の薄い業者は瓦の四方全てを塞いでいることもあったり、「隙間を無くして雨水を入らないようにできます」と全ての隙間を塞ぐことを良いことのように提案してくるケースもあるようなので要注意です。
ラバーロック工法はシーリング材による接着でズレや浮きを抑えるだけであり、一定以上の台風や地震時の被害を抑えるには効果が薄いとされています。
現在は全ての瓦をビスなどで固定する「ガイドライン工法」が新築時の瓦屋根に義務付けられましたが、こちらは強い災害対策効果を持っているため、災害対策の主流はガイドライン工法になっています。
>>ガイドライン工法の内容や効果はこちらのページ内で記載しております!
実際に、
「今すぐ屋根を固定しないと危険です!」と不安を煽るような訪問業者が、ラバーロック工法をすすめてくるケースも見られます。
中には
、正しい施工知識がないまま、屋根の通気層まで塞いでしまうような粗悪な施工もあり、トラブルに発展する事例も少なくありません。 ラバーロック工法は、部分的・応急的な補修として行うなら意味がある場面もありますが、「長持ちする屋根リフォーム」をお考えであれば根本から屋根の状態を見直し、屋根材やルーフィングの劣化状況に応じた適切なリフォーム・修理方法を選ぶことが大切です。
>>瓦屋根の修理方法や費用についてはこちらでまとめてご確認できます!
私たち街の屋根やさんでは、屋根の状態を丁寧に調査したうえで、本当に必要な補修方法をご提案しております。
無駄な工事やリスクのある手法を避け、安心できるリフォームを実現したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
8:30~20時まで受付中!
0120-990-366