エスジーエル鋼板屋根はメンテナンスフリー?実際の耐用年数と点検が必要な理由
エスジーエル鋼板屋根はその耐用年数から、メンテナンスがいらないと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
確かに、SGL(エスジーエル)鋼板は従来のガルバリウム鋼板に比べて耐久性・耐食性に優れた屋根材であり、長期的なメンテナンスコストを抑えられる素材として注目を集めています。
しかし、「完全に放置してもいい」というわけではありません。
どれだけ優れた屋根材でも、年数が経てば劣化は進みますし、自然災害や外的要因によるダメージも想定されます。
この記事では、エスジーエル鋼板の屋根材としての特長、実際の耐用年数、そして定期的な点検や最低限のメンテナンスがなぜ必要なのかについて、詳しく解説していきます。

エスジーエル鋼板とは?
その特徴はなんといっても高い耐食性と長寿命。
従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えることで、表面の保護性能がさらに向上し、海沿いや豪雪地帯などの過酷な環境でも長期間劣化しにくい特性があります。
また、非常に軽量で地震にも強く、リフォーム時のカバー工法にも適しています。
見た目もスタイリッシュで、現代住宅にもマッチするデザイン性も魅力の一つです。
これらの理由から「メンテナンスフリー」と言われることもありますが、これはあくまで「従来の屋根材よりもメンテナンス頻度が少なくて済む」という意味であることを正しく理解する必要があります。

実際の耐用年数は?
メーカーでは10~15年程度の塗膜保証や赤錆保証をつけている製品も多く、性能への自信がうかがえます。
エスジーエル鋼板は2013年に開発された、まだ歴史の浅い屋根材です。
そのため、実際に40年以上使われた例はないのですが、30年~40年に相当する試験に耐えるという実験結果が出ています。
点検が必要な理由
エスジーエル鋼板がいくら高性能であっても、完全に「点検不要」というわけではありません。
屋根というのは、常に雨風や紫外線にさらされ、外的ストレスを受け続ける場所。
そのため、屋根材自体に問題がなくても、板金部分の浮き、コーキングの劣化、雪止め金具のズレ、落ち葉やゴミによる雨樋の詰まりなど、周辺部材に問題が出てくることがあります。
また、地震や台風、強風などの自然災害があった際には、目に見えない小さなズレや変形が発生することも。
これを放置すると、やがて雨漏りや下地材の腐食など、大きなトラブルにつながってしまうのです。
定期的な点検を行うことで、問題が小さいうちに補修対応が可能となり、結果的に大きなメンテナンス費用を防ぐことにもつながります。
「高性能=ノーメンテナンス」ではなく、「高性能だからこそ長持ちさせるための点検が必要」と考えるのが正しい理解です。
まとめ

エスジーエル鋼板は、非常に優れた耐食性と長寿命を誇る次世代屋根材であり、「メンテナンスフリーに近い素材」として非常に優秀です。
しかし、それでも定期的な点検や適切なメンテナンスは必要です。
建物を長持ちさせるためには、屋根材そのものだけでなく、環境・点検体制のトータルバランスが重要です。
とくに「屋根は普段見えない部分」だからこそ、信頼できる業者に依頼してプロの目で確認してもらうことが安心につながります。
私たち、街の屋根やさんでは、屋根などお住まいの点検を無料で承っております。
ぜひ定期点検を取り入れ、長く安心して暮らせる住まいを目指しましょう!