屋根材にはさまざまな種類がありますが、その中でも長年にわたって多くの住宅や倉庫などに使われてきたのが「トタン屋根」です。
軽くて加工がしやすく、比較的安価で導入できることから、特に昭和の時代には全国各地で見られました。
しかし、近年ではより性能の高い屋根材が登場し、「ガルバリウム鋼板」のような素材に置き換えられるケースも増えています。
今回は、トタンの材質や特徴を押さえつつ、ガルバリウム鋼板との違いについても分かりやすくご紹介します。
「トタン」という言葉は、英語の「tinned iron(スズめっき鉄)」が語源とも言われていますが、日本においては「亜鉛メッキ鋼板」を指すのが一般的です。
明治時代以降に普及し、安価で施工が早い屋根材として住宅だけでなく、物置、倉庫、工場、農業用ハウスなど、さまざまな建築物に使われてきました。
トタンは、鉄板の表面に「亜鉛メッキ」を施した建材です。鉄そのものはサビやすい素材ですが、亜鉛をコーティングすることで一時的に防錆効果を得られます。
この亜鉛メッキ層が、酸化を防ぎながら内部の鉄を保護する役割を果たしています。
ただし、亜鉛メッキの層は非常に薄いため、傷や経年劣化により剥がれてしまうと、そこから錆が進行する恐れがあります。
厚みも非常に薄いため、軽量で施工性には優れていますが、耐久性や断熱性は高いとは言えません。
トタン屋根には以下のようなメリットがあります。
軽量で建物に負担をかけにくい
価格が安く、導入コストを抑えられる
加工がしやすく、複雑な形状にも対応可能
これらの特徴から、特に小規模な建物や一時的な施設などでは、今でも根強い人気があります。また、施工のしやすさからDIYでも使われることもあります。
近年では、トタンの後継ともいえる「ガルバリウム鋼板」が主流になっています。
これは、鉄板の表面に「アルミニウム」「亜鉛」「シリコン」の合金をメッキした素材で、トタンに比べて4〜6倍の耐久性があるとも言われています。
ガルバリウム鋼板のメリット
錆びにくく、長寿命(20〜30年)
トタン同様に軽量で施工しやすい
色やデザインのバリエーションが豊富
初期費用はやや高めになりますが、長期的に見ればメンテナンス費用が抑えられるため、住宅の屋根材として非常に優秀です。
トタン屋根は、軽量で安価という大きな魅力がある反面、サビやすく耐久性に課題がある素材です。
そのため、メンテナンスや使用環境をよく考慮したうえでの使用が求められます。
一方、より耐久性に優れたガルバリウム鋼板は、現代の屋根材としておすすめの選択肢です。
屋根のリフォームや新築をお考えの方は、ぜひガルバリウム鋼板をご検討してみてください!
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