樹脂製貫板とは?従来の木製との違いやメリットを解説
屋根リフォームや棟板金の交換工事などで、従来の木製貫板よりオススメなのが「樹脂製貫板(じゅしせいぬきいた)」です。
棟板金の中にある貫板も、屋根の耐久性や雨漏りのリスクに深く関わる重要な部材です。
従来は「木製貫板」が主流でしたが、最近では「樹脂製」への切り替えを希望されるお客様も増えてきました。
この記事では、そもそも貫板とは何なのか、木製と樹脂製の違い、そして樹脂製貫板が持つメリットについて詳しく解説していきます。
貫板とは、屋根の「棟板金(むねばんきん)」と呼ばれる金属カバーを固定するための下地材です。
屋根の頂点や谷部分など、雨や風にさらされやすい箇所に設置される棟板金。
その棟板金をビスでしっかりと留めるために、屋根の骨組みに沿って取り付けられているのが「貫板」です。
この貫板がしっかりと固定されていない、あるいは腐食していた場合、棟板金が風で浮いたり、最悪の場合は飛んでしまったりす
ることもあります。その結果、屋根から雨水が侵入し、雨漏りの原因となることも少なくありません。
つまり、貫板は屋根の防水性・安全性を支える「縁の下の力持ち」なのです。
これまでの屋根工事では、「木製」の貫板が一般的に使用されてきました。
加工がしやすく、コストも比較的安価であることから、多くの現場で採用されてきた歴史があります。
しかし、木材には大きな弱点があります。それは、「水分に弱い」という点です。
雨風にさらされる環境下では、木製の貫板は徐々に水分を吸収し、やがて腐食が進行します。
木製貫板が劣化すると、ビスが効かなくなり、棟板金が浮いてしまう可能性が高まります。
特に、台風や強風時には被害が拡大する恐れがあり、雨漏りのリスクや再工事の手間・費用が発生することも。
このようなリスクを軽減するために、近年登場したのが「樹脂製貫板」です。
樹脂製貫板は、主にPVC(ポリ塩化ビニル)などの耐久性の高い樹脂素材を用いて作られた屋根部材です。
木材のような水分による腐食被害を受けにくく、屋外環境に適した素材として注目されています。
重量も軽く、施工性も高いため、屋根工事の現場でも扱いやすい部材です。
特に、長期間にわたってメンテナンスフリーを求める方や、強風や多湿といった厳しい気候条件に耐えられる屋根を希望される方にとって、樹脂製貫板は非常に相性の良い選択肢です。
屋根の棟板金をしっかりと支える「
貫板」は、住宅の防水性と安全性にとって欠かせない存在です。
従来の木製貫板はコスト面でのメリットはあるものの、耐久性や耐水性の面では不安が残る素材でもありました。
それに対して、「樹脂製貫板」は腐食しにくく、長持ちし、安心して屋根を任せられる素材です。
初期コストはやや高めかもしれませんが、
長期的に見ればメンテナンス費用やトラブル対応のコストを抑えることができます。
「
街の屋根やさん」では、樹脂製貫板を使った棟板金交換のご相談も承っております。
屋根の点検や見積もりは無料ですので、
お気軽にお問い合わせください!
8:30~20時まで受付中!
0120-990-366