台風で屋根の棟板金が飛ぶ原因と対策!修復方法も解説
棟板金は屋根の頂上部にあるため強風の影響を受けやすく、特に経年劣化や施工不良があると台風によって飛ばされる可能性が高まります。
棟板金が飛んでしまうと、屋根の内部が雨にさらされ、雨漏りや建物の劣化につながるため、適切な点検や補修が必要です。
本記事では、棟板金が台風で飛びやすい原因やリスク、修復方法について詳しく解説します。

台風で被害の多い棟板金の重要性
棟板金とは、屋根の頂上部分(棟)を覆い、屋根材の継ぎ目を保護する金属製の板のことです。主な役割は以下の3つです。
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屋根の防水性を高める
棟板金があることで、屋根の継ぎ目から雨水が侵入するのを防ぎます。 -
風の影響を軽減する
屋根の棟部分は風を受けやすいため、棟板金によって屋根材を固定し、風による被害を防ぎます。 -
屋根の強度を保つ
屋根全体の一体感を高め、強風や外的要因によるダメージを分散します。
このように棟板金は屋根の耐久性を維持する重要な部材ですが、雨や強風にさらされることで劣化し、台風時には飛散しやすくなるのです。
台風で棟板金が飛びやすくなる原因

棟板金が台風時に飛びやすくなる主な原因は以下の3つです。
1. 屋根の頂上部にあるため強風の影響を受けやすい
棟板金は屋根の最も高い部分に設置されており、強風が吹き上がることで大きな力が加わります。強風によって徐々に浮き上がっていくことで、固定が弱まった棟板金が飛ばされやすくなります。
2. 釘の浮きによる固定力の低下
棟板金は通常、釘で固定されていますが、経年劣化や繰り返しの風圧によって釘が少しずつ浮いてきます。
これにより固定力が低下し、強風時に棟板金が剥がれる原因になります。
3. 貫板の腐食による劣化
棟板金の下には「貫板(ぬきいた)」と呼ばれる木材があり、これが棟板金の土台となっています。
しかし、貫板が長年の湿気や雨水の影響で腐食すると、釘やビスがしっかりと固定できず、台風時に棟板金が飛ばされるリスクが高まります。
棟板金が飛ぶとどうなる?
棟板金が飛んでしまうと、さまざまな被害が発生します。
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屋根内部に雨水が侵入し、雨漏りが発生
棟板金がなくなると屋根の隙間から雨水が入り込み、屋根裏や天井に雨染みができたり、室内へ雨漏りが発生する可能性があります。 -
他の屋根材の破損につながる
棟板金が飛んでしまうと、隣接する屋根材も固定力が低下し、次々と剥がれる恐れがあります。 -
飛散した棟板金が周囲の建物や人に被害を及ぼす
強風に飛ばされた棟板金が近隣の住宅や車に当たり、二次被害を引き起こすことがあります。
このような被害を防ぐためには、事前の点検・補修が重要です。
飛んだ棟板金の修復方法
専門業者に点検を依頼し、適切な方法で修復してもらうようにしましょう。
問題が棟板金のみの場合は、棟板金交換工事によって修復することができます。
棟板金交換工事では既存の貫板・棟板金を撤去し、新しいものに交換しますが、従来の木製貫板ではなく、腐食しにくい樹脂製貫板を使用することで耐久性を向上させることができます。


まとめ

特に、釘の浮きや貫板の腐食が進んでいる場合は、台風時に飛散しやすくなるため、定期的な点検とメンテナンスが重要です。
台風シーズンが来る前に、専門業者に屋根の点検を依頼し、必要に応じて棟板金の補修や交換を行うことで、被害を未然に防ぎましょう。
私たち、街の屋根やさんでは無料にてお住まいの調査・お見積りを承っております。
棟板金のことでお悩みの際は、是非お気軽にご相談ください!