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屋根瓦の塗装が必要な場合とは？種類ごとの違いと塗装時の注意点を解説

　一般的に瓦屋根は塗装メンテナンスが必要ないと言われることが多いですが、実際には塗装が必要な種類の瓦も存在します。
　塗装が必要な瓦では、適切な塗装を行わないと劣化が進行し、雨漏りやひび割れの原因になります。
　本記事では、塗装が必要な瓦と不要な瓦、さらに塗装時の注意点について解説します。

塗装が必要ない瓦

釉薬瓦（釉薬瓦）

　釉薬瓦（ゆうやくがわら）とは、粘土瓦の表面にガラス質の釉薬を施し、焼成した瓦のことを指します。
　経年劣化の大きな原因である「紫外線」と「雨水」に強い耐性があり、ほとんど経年劣化を起こさないので塗装が必要ありません。

いぶし瓦

　いぶし瓦とは、粘土を原料とし、焼成後に蒸し焼きにする「燻化工程」を経て製造される瓦の一種です。
　この工程により、瓦の表面に形成される炭素膜が瓦を保護するため、塗装が必要ないとされています。

塗装が必要な瓦

セメント瓦

　セメント瓦とは、セメントと砂を混ぜ合わせて瓦状に成形された屋根材です。
　塗装が剥がれると水分を吸収しやすく、ひび割れが起こる可能性があります。

モニエル瓦

　セメント瓦と同じくセメントを主原料とする屋根材です。
　表面に「スラリー層」と呼ばれる着色セメント層が施され、その上からアクリル樹脂系のクリア塗料で仕上げられています。
　塗り替えには専用の塗料と適切な工程が必要です。

瓦を塗装する際の注意点

　上述した通り、モニエル瓦は塗装の際、専用の塗料と工程が必要になりますが、やっかいなことにセメント瓦と見た目が非常に似通っており、塗装業者でも間違えてしまうことがあります。
　誤った塗料・工程で塗装すると塗膜が剥がれやすくなってしまいます。

　そのため、瓦の塗装を行う際は、屋根材の見極めや適切な塗料・工程を選択できる経験豊富な業者への依頼が求められます。
　実績や口コミを参考に、信頼できる業者へ依頼しましょう。

まとめ

　屋根瓦の塗装は、屋根の寿命を延ばし、住宅全体の保護に繋がる重要なメンテナンスです。
　特にセメント瓦やモニエル瓦の住宅にお住まいの方は、定期的な点検と適切な塗装を行うことで、雨漏りや劣化のリスクを軽減できます。

　塗装の際は専門業者に相談し、住宅に合った適切な方法で施工することをおすすめします。