　「棟の板金が剥がれそうになっていますよ」
　「棟部分が浮いて見えるので、一度見てもらった方が良いかもしれません」

　お知り合いや訪問業者などからこういった指摘を受けたことはありませんか？

　そして、「なんとなく位置はわかるけど、棟については役割などあまり知らない」と疑問に思われることが多いかと思います。

　今回は棟に設置されている「棟板金」や「棟瓦・漆喰」を中心にお話していきたいと思います！

屋根の棟とは？

　屋根の「棟（むね）」とは、屋根面同士が合わさる最も高い部分を指します。

　屋根の形状によっては複数の棟が存在することもありますが、基本的には屋根の頂上にある水平なラインのことを「大棟（おおむね）」と呼び、屋根の斜面が交わる部分を「隅棟（すみむね）」や「下り棟（くだりむね）」と呼んでいます(^▽^)/

　棟に設置される「棟板金」や「棟瓦・漆喰」役割は単に屋根の接合部分を覆うだけでなく、雨水の浸入を防ぐために欠かせないものとなっています。

　逆に雨漏り原因となりやすい箇所でもありますので、棟のメンテナンスや定期的な点検が重要となります。

スレートや金属屋根の棟は棟板金

　スレート屋根や金属屋根の棟は、主にガルバリウム鋼板などの金属製の「棟板金」で覆われています。

　棟板金は内部に貫板（ぬきいた）と呼ばれる下地材を設置し、その上から板金をかぶせることで仕上げられます。

　貫板には木材が使用されていましたが、近年では防水性が高く腐食しにくい樹脂製の貫板が採用されるケースも増えています。

　街の屋根やさんでは屋根リフォーム時には樹脂製貫板をオススメしております！

瓦屋根の棟は棟瓦

　瓦屋根の棟には「棟瓦」と呼ばれる専用の瓦が使用されます。

　棟瓦は漆喰や土を使って固定されておりますが、より軽量に棟を形成できる「乾式工法」と呼ばれる金具を使った施工方法も普及しております(*^^)v

棟部分のメンテナンス

棟板金交換工事

　棟板金は経年劣化や強風の影響で釘が緩んだり、板金が浮いたりすることがあります。
　こうした状態を放置すると、隙間から雨水が入り込み、貫板が腐食してしまうことがあります。

　棟板金の劣化が進んでいる場合は、「棟板金交換工事」をご検討ください(^▽^)/

棟取り直し工事

　瓦屋根の棟部分が劣化している場合には、漆喰補修か「棟取り直し工事」が必要になります。

　漆喰だけのメンテナンスで問題がなければ漆喰詰め直し工事を行いますが、棟全体が歪んでいたり問題が発生しているケースでは、、既存の棟瓦を一度撤去して内部の漆喰や土を補修・交換したうえで、新しく棟瓦を積み直す棟取り直し工事を進めます。

　私たち街の屋根やさんでは、屋根や棟の種類を選ばずにメンテナンスやリフォームに幅広く対応しておりますので、ぜひなんでもご相談ください！