　家の雨樋（あまどい）は、屋根に降った雨水を適切に地上へ排水するために欠かせない設備です。
　その中でも竪樋（たてどい）は、雨樋の一部であり、屋根の軒先から集めた雨水を地面や排水口へ流す役割を担っています。
　しかし、竪樋が割れたり破損したまま放置すると、さまざまなリスクが発生し、建物の寿命にも影響を及ぼします。

　今回は、竪樋の役割や放置するリスク、最適なメンテナンス方法について詳しく解説していきます！

竪樋の役割とは？

　竪樋は、建物の外壁に沿って設置される縦方向の雨樋で、屋根で集めた雨水を地上の排水設備へと誘導する役割を持っています。
　このシステムが適切に機能することで、雨水による建物のダメージを防ぐことができます！

　具体的には、以下のような役割を果たしています。

屋根や外壁を雨水から守る

　竪樋が正常に機能しないと、屋根から流れた雨水が直接外壁をつたうことになってしまい、外壁の劣化や雨漏りの原因になります。
　特に、サイディングやモルタル外壁では、長期間にわたる水の影響でひび割れや剥がれが発生することがあります。

地盤の弱体化を防ぐ

　竪樋が破損していると、雨水が直接地面に落ちてしまい、建物周囲の地盤が弱くなるリスクがあります。
　地盤が緩むと、建物が傾く原因になることもあるため、注意が必要です

庭や外構を保護する

　竪樋が適切に排水を行わないと、庭や駐車場、コンクリート部分に水たまりができやすくなります。
　これが原因で、コケの発生や土の流出、ひび割れが起こることがあります。

竪樋が割れたまま放置することのリスク

　竪樋にひび割れや穴ができても、すぐには大きな問題にならないように見えるかもしれません。
　しかし、放置することで以下のようなリスクが発生します。

雨漏りや外壁の劣化

　雨水が適切に排水されずに外壁を伝うと、外壁材やシーリングが劣化し、ひび割れや剥がれを引き起こします。
　結果として、雨水が建物内部に侵入し、雨漏りの原因になります。

カビやコケの発生

　外壁や地面に常に水が流れることで、湿気が多くなり、カビやコケが発生しやすくなります。
　特に北側の壁面や日当たりの悪い場所では、放置するとすぐにコケが広がり、見た目の悪化だけでなく、滑りやすくなるなどの問題も発生します。

基礎部分の劣化

　竪樋から水が漏れると、建物の基礎部分が常に水分を含んだ状態になります。これにより、基礎コンクリートが劣化し、ひび割れや鉄筋の錆びなどが発生する可能性があります。
　最悪の場合、建物の耐久性に悪影響を及ぼします。

近隣への影響

　割れた竪樋から流れ落ちる水が、隣家の敷地や道路に影響を与えることもあります。
　特に、強い雨が降ると大量の水が一気に流れ出し、周囲に迷惑をかけてしまう可能性があります。

竪樋の最適なメンテナンス方法

　竪樋のトラブルを未然に防ぎ、長く機能させるためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。

定期点検を行う（年1～2回）

　少なくとも年に1～2回、竪樋の状態をチェックしましょう。
　特に台風や大雨の後は、竪樋が外れていないか、ひび割れがないかを確認することが大切です。

詰まりの清掃をする

　落ち葉やゴミが詰まると、竪樋の途中から水が漏れる原因になります。
　詰まりを防ぐために、定期的に掃除を行い、異物を取り除くようにしましょう。

補修や交換をする

軽微なひび割れや穴 → 防水テープやシーリング材で補修可能
大きな破損や歪み → 竪樋の部分交換が必要
竪樋全体の老朽化 → 10年以上使用している場合は、全交換を検討するのが理想的

まとめ

「最近、雨樋の調子が悪いかも？」と感じたら、まずは状態を確認し、必要に応じて専門業者に相談しましょう。

　竪樋は、屋根や外壁、基礎を雨水から守る重要な役割を果たします。しかし、ひび割れや破損を放置すると、雨漏りや外壁の劣化、建物の基礎の損傷など、さまざまなトラブルを引き起こします。

　定期的な点検とメンテナンスを行い、早めに補修や交換を行うことが大切です。

　「最近、竪樋の調子が悪いかも？」と感じたら、まずは状態を確認し、必要に応じて専門業者に相談しましょう。
　街の屋根やさんでは、屋根のことだけでなく雨樋のメンテナンスも承っております！
　適切なメンテナンスで、住まいの寿命を延ばし、快適な環境を維持しましょう！
　