モニエル瓦には塗装よりも葺き替えがオススメ?その理由とモニエル瓦の特徴
日本の屋根として象徴的な「和瓦」は粘土を使用して焼き上げられていますが、瓦屋根の中にはコンクリートを主成分とした「モニエル瓦」という種類も存在しています。
モニエル瓦は一時期では多くの住宅屋根に施工されていましたが、現在では様々な理由によりほとんど使われない屋根材となっています。
そんなモニエル瓦が屋根に使われていた場合、今後はどのような工事を進めていけば良いのか、葺き替え工事がオススメな理由を軸にお話ししていきたいと思います(^▽^)/

モニエル瓦の特徴
モニエル瓦は主に1980~1990年代頃に普及した屋根材です。
見た目は粘土瓦と似ていますが、主成分はコンクリートでできています。
粘土瓦よりも安く製造が可能だったため、セメント瓦と合わせて人気が出た屋根材でした。
大きな特徴として、表面にはスラリー層と呼ばれる通常とは異なった着色層が施されていて、その上をさらにクリアな塗料で覆っています。
現在では新品の入手が難しい

かつては広く流通していたモニエル瓦ですが、実は現在では入手が非常に困難な屋根材として知られています。
元々は海外メーカーが販売していた屋根材でしたが、2010年に日本市場から撤退したため製造や販売が行われなくなりました(-_-;
在庫は十分に残されていたものの、翌年の2011年に発生した東日本大震災でほとんどが割れてしまい、新品の状態で残ったものは極僅かとされています。
モニエル瓦には葺き替えがオススメな理由
理由①:既に耐用年数が近くなっている瓦が多い
モニエル瓦の販売元が日本から撤退したのは2010年ですが、その前から徐々に施工される機会は減ってきていました。
主な理由としては、メンテナンスコストの高さが関係しています。
モニエル瓦は塗装メンテナンスで防水性や耐候性を維持することで長持ちさせられるのですが、瓦屋根としての漆喰メンテナンスも必要とする屋根でした。

また、表面に施されたスラリー層の影響で通常とは異なる塗装が必要になったりと、メンテナンスに掛かるコストは高くなりがちであり、そのことが要因となって徐々に人気を落としていったという背景があります(-_-;
そのため1990年代までが主な使用時期であり、現在でも使用されているモニエル瓦は耐用年数を迎え始めたものが多くなってきています。
今後も長く住み続ける予定であれば、メンテナンスではなく葺き替えによるリフォームがオススメなのです(^▽^)/
理由②:今後のメンテナンスは難しくなる一方
既に説明したように、モニエル瓦は生産が終了しており、割れや劣化が進んでも同じ瓦を手に入れることはほぼ不可能です。
差し替えによる簡易修理が難しくなるため、塗装によって同じモニエル瓦を使い続けるメンテナンスをするよりも、新しい屋根材へ葺き変えてしまった方が雨漏りのリスクも大幅に減らすことができます。

【まとめ】街の屋根やさんは塗装・葺き替え工事のどちらも対応できます!
私たち街の屋根やさんは、モニエル瓦に関する塗装や葺き替えのどちらにも幅広い経験がありますので、「今後の工事についてアドバイスが欲しい」といったご相談など、なんでもお気軽にお声がけいただけますと幸いです。
葺き替え工事の費用相場は税込1,097,800円~2,200,000円となっておりますが、実際の費用は条件や使用する屋根材によって大きく異なることがありますので、まずは無料のお見積もり作成の金額で工事をご検討いただくことをお勧めいたします(*^^)v
