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スレート屋根の塗装時に欠かせない「縁切り」とは？縁切り不足はトラブル（雨漏り）を招きます

スレート屋根塗装における「縁切り」は、屋根の寿命を延ばし雨漏りを防ぐ重要な工程です。
　この作業は、塗装後にスレート瓦の重なり部分に形成された塗膜を切り、雨水の適切な排水経路を確保するために行われます。

なぜ「縁切り」が必要なのか？

スレート屋根は本来、スレートとスレートが重なる部分に隙間ができるように設計・施工されています。
　この隙間は、屋根の内側に入り込んだ雨水を排水するための排水経路として設けられています。

　屋根塗装の際、この隙間が塗料によって埋まってしまうため、縁切りを行わないと屋根の内側に雨水が滞留してしまい、雨漏りの原因となるのです。
　スレート屋根の雨漏り修理をご依頼いただき現地調査を行うと、「縁切り」されていない、「縁切り」が足りていないことが原因で雨漏りを起こしていたということも少なくありません。

　日本は、梅雨や台風による大量の降雨があるため、縁切りの重要性はとても高くなります。

縁切りの方法

縁切りには、主に2つの施工方法があります。

手作業で塗膜を切る昔ながらの方法

屋根を塗装した後、カッターや皮すきなどの工具を使い、スレートの重なり部分に一つ一つ切れ込みを入れていく工法です。
　現在では、後述するタスペーサーを用いた施工が主流になり、あまり用いられることがなくなった昔ながらの工法です。

タスペーサーを用いる方法

タスペーサーとは、スレートとスレートの重なり目に挿入して隙間を確保する縁切り用の部材です。
　下塗りが終わった後に約15センチ間隔でスレートとスレートの間に挿入し、隙間を確保します。

縁切りの重要性と注意点

縁切りは非常に手間のかかる作業であり、場合によっては通常の塗装作業の3倍近い時間を要することがあります。
　そのため、一部の業者がこの工程を省略してしまう場合（いわゆる手抜き工事）があります。

　前述したように、縁切りを行わなかった場合は雨漏りの原因となってしまうため、塗装業者に屋根塗装を依頼する際は、「縁切り」が工程に含まれているかしっかりと確認することが大切です。
　口頭での確認だけでなく、見積り書や作業工程表に記載してもらうと、施工不良が発覚した時にトラブルにならずに済みます。

　また、施工完了時に写真を撮って見せてもらえるよう依頼しておくと、安心できるでしょう。

まとめ

スレート屋根塗装における縁切りは、屋根の耐久性と防水性を維持するために不可欠な工程です。
　適切な縁切りを行うことで、雨水の正常な排水を確保し、屋根の寿命を延ばすことができます。

　屋根塗装を依頼する際は、縁切りの実施について必ず確認し、見積書や工程表に明記してもらいましょう。

　街の屋根やさんでは、見積り書や工程表へ詳細に作業内容を記載し、施工完了後は施工箇所の写真撮影を行ってお客様に安心いただけるように努めています(^_^)/
　他社での施工不良のご相談や、屋根塗装のご相談はこちらからお気軽にお問い合わせください。