ガルバリウム鋼板は、その高い耐久性と軽量性から、屋根や外壁の材料として広く使用されています。

　しかし、耐久性が高いからといってメンテナンスフリーという訳ではありません。適切なメンテナンスを行うことで、ガルバリウム鋼板の寿命を延ばし、美観を保つことができます。

　今回の記事では、ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法を中心に、金属屋根・外壁について解説します。

そもそもガルバリウム鋼板って何？

　ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%の合金でメッキ加工を施した鋼板（鉄）です。

　JIS規格における正式名称は「55%アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板」と言います。

　メッキに含まれるアルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食作用によってとても錆びにくいという特徴があり、風雨に晒される住まいの外装に適した素材です。

メンテナンスの必要性と頻度

　一般的に、ガルバリウム鋼板の耐用年数は25～30年程と言われますが、メンテナンスを適切に行えば耐用年数以上に渡って使用し続けることも可能です。

　そして、適切にメンテナンスを行うには、問題を早期発見するための点検が欠かせません。

　高所にある屋根は中々難しいかもしれませんが、外壁などの場合には、日ごろからサッと見回す習慣をつけると良いでしょう。

メンテナンスの頻度

　メンテナンスの頻度については、以下を参考にしてください。


　・定期的な点検：年に1～2回ほど
　・軽微な補修やメンテナンス：5～10年に1度
　・大規模な修繕：15年～20年に一度


　ただし、これらはあくまで目安であり、環境条件によってはもっとこまめにメンテナンスが必要になるケースもあります。

　専門家に点検を依頼し、不具合の予兆やトラブルの種を見逃さないようにしましょう。

メンテナンス方法

水洗い

　最も基本的なメンテナンス方法は水洗いです。

　高所の屋根は難しいですが、外壁の表面に付着した汚れや塵を除去できます。

　柔らかいスポンジと中性洗剤を使用して表面の塗膜が傷つかないように洗うのがポイントです。

　強くこすりすぎたり高圧洗浄機を使用したりすると、塗膜が剥がれる原因になり、却って劣化が早まってしまうので注意しましょう！

塗装（塗り替え）

　屋根や外壁の表面が色褪せたり、苔や藻の繁殖、チョーキング現象がみられる場合には、塗膜が劣化している可能性が高いので、塗装メンテナンスを行いましょう。

　定期的に塗装することで、メッキの消耗を防ぎ、ガルバリウム鋼板をより長持ちさせることができます。

自分でできるメンテナンスと専門業者への依頼

　上述したように、ガルバリウム鋼板のメンテナンスの一部は自分で行うことも可能ですが、安全性と効果的なメンテナンスの観点から、多くの場合は専門業者への依頼が推奨されます。

自分でできるメンテナンス

・目視点検：傷やサビの早期発見
・定期的な水洗い：1年に1度程度、水をかけて汚れを洗い流す
・軽度な汚れの除去：布やスポンジでの拭き掃除

専門業者への依頼が推奨される作業

・高所での水洗いや点検
・塗装メンテナンス
・屋根や外壁の修繕

自身でメンテナンスする際の注意点

高圧洗浄機の使用は避ける：ガルバリウム鋼板表面の塗装が剥がれてしまう可能性があります。
安全性の確保：高所での作業は避け、専門家へ依頼しましょう。

まとめ

　ガルバリウム鋼板は耐久性の高い材料ですが、適切なメンテナンスを行うことでその寿命をさらに延ばし、美観を保つことができます。

　定期的な水洗いや点検、そして15〜20年ごとの大規模なメンテナンスを行うことが重要です。

　安全性と効果的なメンテナンスの観点から、多くの作業は専門業者に依頼することをおすすめします。

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　しばらく住まいの外装メンテナンスをされていない方、不具合やトラブルにお困りの方はぜひ一度お問い合わせください(^_^)/