重い瓦、軽い金属屋根材、それぞれの垂木の太さの違い


屋根の内部、天井裏(小屋裏)を見たことはあるでしょうか。一般の方が一生の間に眺める機会はほとんどないと思います。よほど特殊な屋根でもない限り、勾配のついた屋根の内部の構造は見た目がほとんど同じです。唯一、違うのは垂木の太さで、屋根材の重さによって変わります。
建設中の家の垂木
画像の赤い矢印のところ、屋根の勾配に合わせて何本も縦に配置されているのが垂木です。この垂木の上に野地板が取り付けられ、その上に防水紙、さらにその上に屋根材が葺かれます。この垂木の部分の太さは瓦などの重い屋根材は太く、金属などの軽い屋根材は細いものが使用されます。重い屋根材にはそれを支えるだけの頑丈さが要求されるのです。
軽い屋根
重い屋根
スレートなど1平方メートルあたり重さ約20kgの屋根材の場合、垂木は幅4.5cm×高さ6cmのものが使われます。瓦など1平方メートルあたり重さ約50kgの屋根材の場合、垂木は幅6cm×高さ7.5cmのものが使われます。断面積は約66%増しですから、それだけ強度も上がっていることになります。

また、軒の長さによっても使われる垂木のサイズは変わります。軒が通常よりも長い場合、幅は変わらないものの、高さが剛性を上げるため、それだけ増すのです。スレートなどの垂木は幅4.5cm×高さ7.5cmになり、瓦屋根は幅6cm×高さ10.5cmのものが使われます。屋根リフォームで違う素材の屋根に葺き替えてしまった場合、垂木のサイズは屋根材に合わせたものではなくなってしまいますが、新築はこういった決まりに沿って造られているのです。