実際に見たことがある方は少ないかも…謎が多い竜巻について


報道によると6月29日に滋賀県米原市で竜巻とみられる突風が発生したと伝えられています。建物被害は計140棟に達し、映像などではひしゃげた金属屋根、屋根が丸ごと吹き飛ばされてしまい、垂木だけになってい瓦屋根が確認できます。彦根地方気象台は被害状況などから突風の風速を約65mと推定しています
竜巻
竜巻、台風と同じくらいメジャーなお天気用語にも関わらず、実際に見たことがあるという方は少ないのではないでしょうか(見るとなると確実に被災しそうですが)。報道などでは「竜巻とみられる突風」と表現されることがほとんどで、これには理由があります。被害状況から竜巻が発生したことは分かるのですが、それが竜巻だったのか、似た被害をもたらすダウンバースト(強烈な下降気流が地面にぶつかっておこる突風)の判断ができないからです。しかも、竜巻の寿命は短いと数十分、長くても数十時間、その勢力が及ぶ範囲も狭いため、台風などのように観測する機会がなかなかないのです。最近は観測機器やその設置密度も高くなってきたため、観測データは増えましたが、それでもデータ不足なのです。
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竜巻で発生したガレキ
いざ、竜巻に遭遇したら近くの建物の中に逃げ込むしかありません。自分の家であれば、構造的に強い部屋、風呂やトイレに隠れることしかできません。戦後最大の竜巻は1990年12月に起こった茂原竜巻で10トンものトラックが倒されたという記録が残っています。見たことがある方が少なく、なおかつ観測データも少ない、寿命も短いのに多くの方が知っているというのは体験した方がどれだけ恐ろしいものかを口伝で伝えたからなのでしょう。現在は竜巻が発生しやすい気象条件が分かっていますから、注意報も報道されます。注意報が出たら、その日の行動に合わせてどこに逃げ込むかを予定しておきましょう。