熊本大地震から2年、知っておきたい耐震・制震・免震の違い

【台風21号、台風24号で被災された方へ11/16更新】
台風21号、台風24号の被害に遭われた皆さまにお見舞いを申し上げます。現在でも台風21号、台風24号の被害により、多くのご相談とお問合せをいただいており、順治対応しております。皆さまにはご理解を賜りますようお願い申し上げます。
台風で屋根に被害を受けた方・受けたかもしれない方、どんなに建物がご心配でも屋根にはのぼるのは危険です。街の屋根やさんの無料点検をご利用ください。可能な限りの応急処置もその場でいたします。

2016年4月14日に発生した熊本・大分大震災から2年が経過しました。交通やライフラインなどはほぼ復旧したものの、完全な復興には至っていません。地震国である日本は今後数十年間のうち、大きな地震に見舞われる可能性が高いとされています。日本に住む限りは少しでも地震に強い建物にするしかないのです。そこで、混同されがちな『耐震』と『制震』と『免震』についてご説明したいと思います。
熊本大地震で被害をうけなかった建物
しっかりと作られた建物は耐震性が高い
耐震性は単純に揺れに対する建物の強度を示しています。大きな地震が来ても建物がそれに耐え、倒壊しない強さです。大きな地震の際に建物が倒壊しないようにするにはこの耐震性を上げる必要があります。しかし、単純に耐震性を上げても、家具などは倒れてきますから、固定することが必要です。
バイクのショックアブソーバー
バイクのショックアブソーバー
柱
柱と柱の間にショックアブソーバーを設置し、揺れを吸収する
地震で揺れた建物はいつまでも揺れ続けようとします。柳の枝を揺らせば、しばらくは揺れ続けるのと同じと思ってください。この揺れを制御し、できるだけ揺れ続かないようにするのが制震()です。大きく何度も揺れ続ければ建物へダメージも相当なものになりますが、揺れる大きさと回数を制限すればダメージの蓄積も少なくなります。建物にショックアブソーバー(ダンパー)を取り付けて揺れを減衰させるのです。このショックアブソーバーは車などのサスペンションに取り付けられているものの原理は一緒です。
制震の模型
免震の模型、地面と建物の間に制震装置を設置
ビル
耐震の他、制震や免震が詰め込まれたビル
航空機などで空中にいる場合、地面が揺れてもその影響を受けることはありません。建物を地面に固定しないことで、これを実現するのが免震です。人の集まる大規模なビルなどに採用されている技術で、現在では戸建ての一般住宅にもこの技術が採用されはじめています。
同じ速度であっても、重いものの方が止めるのにエネルギーが必要です。建物も同じで同じ構造であるならば軽い方が揺れにも強くなりますし、揺れも収まりやすくなります。免震においても、建物が軽い分、大掛かりな装置を必要としないのです。屋根リフォームするなら軽い屋根をお勧めしている理由はここにあるのです。