1983年5月26日に発生した日本海中部地震はさまざまな教訓を残しました


近年の地震というと2011年に発生した東日本大震災、2016年の熊本大地震、この2つが挙げられることが多いのですが、それ以前にも大きな教訓を刻んだ地震は数多くあります。1995年の阪神・淡路大震災は「関西には大きな地震が来ない」という常識を覆しました。それ以前の地震では1983年5月26日に発生した日本海中部地震も人々の常識を覆しました。
地震の爪痕
日本海中部地震で特筆すべき点は犠牲者104人のうち、100人が津波によるものだということです。現在となっては全く根拠のない「日本海側に津波は来ない」という俗説が当時はまかりとおっており、それが被害を大きくしたとも言われています。この日、たまたま遠足で男鹿市の加茂青砂を訪れていた小学生43人が津波に襲われ、児童13人が死亡するという痛ましい事故も発生しました。
津波の跡
地震の跡
現在、特定分野においては人間を超える人工知能も出現しています。このことにフォーカスする限り、科学万能とも言える時代なのですが、そのことによって分からないことが増えたジャンルも存在します。気象や地震もそのジャンルです。まず気象はせいぜい過去100年程度の観測データしかありませんし、過去になればなるほど、データの精度も観測範囲も狭くなっていきます。地震なども同様です。過去、大きな地震が起こったことは分かっていても、現在のように観測装置が全国に張り巡らされているわけではありませんし、人が住んでいる地域も限定的でした。それを文字にして残せる人も現代に較べれば圧倒的に少なかったでしょう。現代になって分かることが増えることが増えるほど、過去との乖離が大きくなっていくのです。