建築業界では現役の単位「尺と寸」

【台風21号、台風24号で被災された方へ12/8更新】
台風21号、台風24号の被害に遭われた皆さまにお見舞いを申し上げます。現在でも台風21号、台風24号の被害により、多くのご相談とお問合せをいただいており、順次対応しております。皆さまにはご理解を賜りますようお願い申し上げます。
台風で屋根に被害を受けた方・受けたかもしれない方、どんなに建物がご心配でも屋根にはのぼるのは危険です。街の屋根やさんの無料点検をご利用ください。可能な限りの応急処置もその場でいたします。

着物をお召しになる方以外、日常で「尺」や「寸」といった単位を使うことは少ないのでないでしょうか。和服以外でこれらの単位が日常的に使われている業界と言えば、そう建築業界です。屋根の斜面の角度は「○寸勾配」で表されますし、尺の大きさで規格された建材も流通しています。通称、「サブロク板」と呼ばれるベニヤ板などは3×6尺の大きさで造られています。寸や尺を馴染みのあるメートル法に換算すると、1寸は30.3mm、1尺はその10倍で303mmです。
定規
この「尺」と「寸」、長さだけでなく屋根の傾斜角も表しており、私達も「○寸勾配の屋根」とよく使います。長さの単位であるのに角度を表すことができるなんて、ちょっと不思議ですよね。これは底辺を1尺とした直角三角形でその高さを寸としたものの比率で考えているのです。ちなみに1寸勾配だとその傾斜角は5.7106°になります。急勾配と呼ばれる屋根は6寸勾配からで、その角度は30.9638°になります。
緩勾配の金属屋根
急勾配の屋根
屋根の勾配によっても使える屋根材が限られてきます。金属屋根は1寸勾配からでも葺けますが、スレート屋根は3寸勾配以上から、瓦屋根は4寸からになります。将来的に屋根の葺き替えや屋根カバー工法などの屋根リフォームは必ず必要になりますので、お家を手に入れるときは汎用性が高い4寸勾配以上の屋根を選んでおけば、後々、困ることはありません。