佐倉市で台風24号による強風被害、珍しい金属細工の瓦屋根を点検


金属瓦というとガルバリウム鋼板などを成型した厚みが少ない屋根材を指すことがほとんどですが、実は厚みがしっかりとある粘土瓦のようなものも存在することをご存知でしょうか。見た目がほぼ瓦ですので、街中で見かけても粘土瓦にしか見えないので、非常に気付きにくい存在です。数もかなり少ないのではないでしょうか。
古民家の大屋根
今回、お伺いした佐倉市でそのとてもレアな金属瓦屋根を点検するとは思いませんでした。お客様からの事前情報だと、急勾配の藁葺き屋根と聞かされていたので、現地に着いてもそのような建物が見当たらず、かなり不安になりました。お客様からいただいた住所の建物は瓦屋根の建物にしか見えません。お電話で確認したところ、どうやら目の前の赤茶色の屋根がお客様の建物のようです。かなり前に屋根葺き替えをしたそうです。
瓦屋根にしか見えない金属屋根
塗膜の剥がれ
正面から見ると瓦屋根とそっくりですが、棟に注目してください。普通の瓦に較べてかなり薄いことが分かります。塗膜の剥がれ方も金属と一致しています。昨今の金属成型技術の凄さが分かります。これでは街中にこのような金属瓦屋根があっても、粘土瓦と見分けがつきません。
鬼瓦部分
加工して取り付けられていました
立派な瓦屋根につきものなのが鬼瓦です。もちろん、金属瓦の屋根にも金属製の鬼瓦が用意されています。強風によって飛散してしまったため、原型は留めていませんが、板金を加工して鬼瓦を制作していた痕跡が見て取れます。この細工と加工、惚れ惚れしますね。さすが水郷と呼ばれた地域、古民家に高価な金属瓦、当時からの面影をしっかりと残しています。

こちらの金属瓦のメーカーにお問い合わせしたところ、現在も生産しており、在庫もあるようです。すべて元通りに復旧できるでしょう。こういった厚みのある金属瓦についても街の屋根やさんにご相談ください。

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